22:11小林章氏タイプセミナー「フォントのチカラ」

TOKYO TDC主催 小林章氏のセミナーに行ってきました。
話の内容としては「欧文書体―その背景と使い方」の本に書かれてる内容とカブる部分も多かったですが、葛西薫氏とのサントリーのCIの話や実際の制作手順の一部など、滅多に聞けない内容も多くとても刺激的な時間でした。
指示を完璧に送ってくるツァップ氏と、大まかな指示がくるので逆に自分から提案して選んでもらうようにするフルティガー氏、という共同作業についての進め方の違いの話などはかなり面白かったです。何より第一線で活躍しているタイプデザイナーの実際の作業の様子が少しでも垣間見れて、かなりテンション上がりました。
話の中で一番驚かされたのは書体の制作に1年2年という時間がかかっていること。欧文書体の場合は、文字数も和文書体よりは少ないので、そこまで時間かからないだろうと思ってたんですが…。OpenTypeになって色んなグリフ(←この言葉もようやく正しい意味が把握できた)が収録できるようになったのもあり、様々な場面で使い勝手のいいように、と作っていくとそれくらいはかかるそうです。カーニングペアの設定が7000以上とか、気の遠くなるような数字に唖然。
あと、今後いずれは書体制作にもチャレンジしたいと思っているので、
「フォントの制作工程のうち、文字のカタチを作るのは半分。あとの半分はスペーシングの調整」
「どれだけ文字のカタチが綺麗にできていても、スペーシングがちゃんとできていないと全然ダメ」
「ある学校でフォントを作る授業をしてて、作品を見る機会があった。ある生徒の作ったものが、明らかにカタチはダメな書体だったのに、スペーシングの設定がよかったので実際に文章を打ったものをみたら他の”ずっとカタチの綺麗な”ものよりもよかった。それほどにスペーシングの設定は重要」
そんな言葉も非常にためになりました。
