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2006/10Archive for

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TOKYO TDC主催 小林章氏のセミナーに行ってきました。

話の内容としては「欧文書体―その背景と使い方」の本に書かれてる内容とカブる部分も多かったですが、葛西薫氏とのサントリーのCIの話や実際の制作手順の一部など、滅多に聞けない内容も多くとても刺激的な時間でした。

指示を完璧に送ってくるツァップ氏と、大まかな指示がくるので逆に自分から提案して選んでもらうようにするフルティガー氏、という共同作業についての進め方の違いの話などはかなり面白かったです。何より第一線で活躍しているタイプデザイナーの実際の作業の様子が少しでも垣間見れて、かなりテンション上がりました。

話の中で一番驚かされたのは書体の制作に1年2年という時間がかかっていること。欧文書体の場合は、文字数も和文書体よりは少ないので、そこまで時間かからないだろうと思ってたんですが…。OpenTypeになって色んなグリフ(←この言葉もようやく正しい意味が把握できた)が収録できるようになったのもあり、様々な場面で使い勝手のいいように、と作っていくとそれくらいはかかるそうです。カーニングペアの設定が7000以上とか、気の遠くなるような数字に唖然。

あと、今後いずれは書体制作にもチャレンジしたいと思っているので、

「フォントの制作工程のうち、文字のカタチを作るのは半分。あとの半分はスペーシングの調整」
「どれだけ文字のカタチが綺麗にできていても、スペーシングがちゃんとできていないと全然ダメ」
「ある学校でフォントを作る授業をしてて、作品を見る機会があった。ある生徒の作ったものが、明らかにカタチはダメな書体だったのに、スペーシングの設定がよかったので実際に文章を打ったものをみたら他の”ずっとカタチの綺麗な”ものよりもよかった。それほどにスペーシングの設定は重要」

そんな言葉も非常にためになりました。

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エジソンは、膨大な量の発明をした事で有名です。その数々の発明のうち、白熱電球の実用化の際には、6000種類の素材を試し、1万回ほども失敗したそうです。ところがエジソン自身はそれについてこう言っていたそうです。

「私は失敗したことがない。たんに、うまくいかない1万の方法を見つけただけだ。」

「失敗」という言葉を聞くと、ネガティブな印象を受けますし、「できるだけ失敗しないようにしなければならない」という気持ちになります。ですが、どこかの時点であきらめて「失敗しっぱなし」にならない限り、失敗は大切な「経験」であり「財産」です。「こうすると失敗する」ということを一つ多く知っている事は、将来の 大事なときに「一つの失敗」をしてしまうことを回避する知恵を持っている、ということともいえます。また、ひとつの「失敗」からは「次にどこをどうしたらいいの か」を知るヒントもたくさん得られます。

大事なのは「失敗をしないこと」ではなくて、「最終的に望んだ『成功』にたどりつけること」「一番成功しなくてはいけない大事なときに失敗しないこと」です。失敗そのものを必ずしも避ける必要はない。そんな、ある種当たり前に思えることでもなぜか実際にはできない。目の前の失敗を避けようとするあまり、最終的な成功を逃してしまう、なんていうことを自分もよくやってしまいます。

でもやっぱり実際問題、創造的なことをする場面では特にその「失敗」が重要だと痛感します。何かを思いついて、それを実際に作ってみたり誰かに伝えてみたりする。そしたら周囲の反応が思ってたより微妙だった。じゃあここをこうしてみたらどうだろう。こういう素材を使ったらどうなるだろう。そんな試行錯誤があってはじめて、世の中に評価されるようなものが生み出せる。

Google社員は就業時間の20%を個人的なプロジェクトに当てることを権利として認められているそうですが、これはある意味20%は自由に失敗でもなんでもできるということでもあります。

最近のWeb系サービス提供会社が「ベータ版」の状態でサービスを公開してしまうのもそう。多少の「失敗」を周囲が許容してくれる状態・状況で公開してしまって、その間にユーザからのフィードバックなども受けながら、試行錯誤を重ねる。そして最もいい形になったところで「失敗があまり許されない形」である正式公開に移行する。これは「いいものを作る」というプロセスの上では、とてもいいやり方だと思います。

そうやって「失敗を積み重ねていって最終的な成功に結びつける」ことをうまくマネジメントしていくことが、個人レベルでも組織レベルでも何だかんだで大事なんだなぁ、と、そんなことを思う今日この頃です。