
エジソンは、膨大な量の発明をした事で有名です。その数々の発明のうち、白熱電球の実用化の際には、6000種類の素材を試し、1万回ほども失敗したそうです。ところがエジソン自身はそれについてこう言っていたそうです。
「私は失敗したことがない。たんに、うまくいかない1万の方法を見つけただけだ。」
「失敗」という言葉を聞くと、ネガティブな印象を受けますし、「できるだけ失敗しないようにしなければならない」という気持ちになります。ですが、どこかの時点であきらめて「失敗しっぱなし」にならない限り、失敗は大切な「経験」であり「財産」です。「こうすると失敗する」ということを一つ多く知っている事は、将来の 大事なときに「一つの失敗」をしてしまうことを回避する知恵を持っている、ということともいえます。また、ひとつの「失敗」からは「次にどこをどうしたらいいの か」を知るヒントもたくさん得られます。
大事なのは「失敗をしないこと」ではなくて、「最終的に望んだ『成功』にたどりつけること」「一番成功しなくてはいけない大事なときに失敗しないこと」です。失敗そのものを必ずしも避ける必要はない。そんな、ある種当たり前に思えることでもなぜか実際にはできない。目の前の失敗を避けようとするあまり、最終的な成功を逃してしまう、なんていうことを自分もよくやってしまいます。
でもやっぱり実際問題、創造的なことをする場面では特にその「失敗」が重要だと痛感します。何かを思いついて、それを実際に作ってみたり誰かに伝えてみたりする。そしたら周囲の反応が思ってたより微妙だった。じゃあここをこうしてみたらどうだろう。こういう素材を使ったらどうなるだろう。そんな試行錯誤があってはじめて、世の中に評価されるようなものが生み出せる。
Google社員は就業時間の20%を個人的なプロジェクトに当てることを権利として認められているそうですが、これはある意味20%は自由に失敗でもなんでもできるということでもあります。
最近のWeb系サービス提供会社が「ベータ版」の状態でサービスを公開してしまうのもそう。多少の「失敗」を周囲が許容してくれる状態・状況で公開してしまって、その間にユーザからのフィードバックなども受けながら、試行錯誤を重ねる。そして最もいい形になったところで「失敗があまり許されない形」である正式公開に移行する。これは「いいものを作る」というプロセスの上では、とてもいいやり方だと思います。
そうやって「失敗を積み重ねていって最終的な成功に結びつける」ことをうまくマネジメントしていくことが、個人レベルでも組織レベルでも何だかんだで大事なんだなぁ、と、そんなことを思う今日この頃です。
by zk | - 17:38Diary, Memo | コメント (0)